6月 20 2008
華流(ファーリュウ)
古くは、シリアスなブルース・リーや愉快なキョンシー映画、楽しいジャッキー・チェンや『少林寺』の超人ジェット・リー。最近ではSFXな少林サッカーなど香港を中心としたエンターテイメントな映画の作品群は荒唐無稽ながら心の底から楽しましてくれた。
ところが、或る深夜に『初恋のきた道』という中国製作らしき映画を観たのです。
就寝しようと何気なくつけたBS。
観るともせずに見やった画面。
それが素朴でありながら情感溢れる素晴らしい作品についつい見入ってしまいました。
そして、数日経っても全部を観たい衝動が冷め遣らず、ついにはアマゾンで購入することになりました。
大概の映画は、一度観れば飽きがくるものですが、広大美麗かつ寒暖厳しい中国の大自然を背景にチャン・ツィイーの演技に魅せられました。
そう、何度観ても、その都度新たな感動を抱かせてくれるのでした。
そうこうして、知らず知らずのうちに中国名作映画を鑑賞する旅へと誘われて行きました。
『初恋のきた道』
『山の郵便配達』
『あの子を探して』
『グリーン・デスティニー』
『さらば、わが愛 覇王別姫』
『活きる』
『至福のとき』
『龍城恋歌』
『故郷の香り』
等々、これら名作をほぼ毎月購入し鑑賞致しました。
同時期に、CSのNECOチャンネルで『射鵰英雄伝』を放映していることを知りました。シリーズの途中からではありましたがそれなりに面白く、ときどき観るようにしておりましたが結局話しの筋を掴めないまま、終わってしまいました。そして、同じような武侠ドラマが続いて放送されて、ついには亡失の彼方へ消えてしまったのでした。
ところがつい最近、TSUTAYAのオンラインDVDレンタルが開始され、8枚無料とのこと。試しに何か借りようかと試行錯誤の上、
『射鵰英雄伝』
『神鵰侠侶』
『天龍八部』
『碧血剣』
のそれぞれDVD第一巻目をレンタルして鑑賞しました。
そこで、以前より少し観ていた『射鵰英雄伝』を全巻鑑賞。つづいて続作である『神鵰侠侶』を2~3巻をレンタルしたところで、余りの面白さに衝動的にBOX1、2を購入してしまったのです。
とくに『神鵰侠侶』には何度泣かされた事でしょうか。
オープニングテーマが良い。
当時、実年齢17歳の小龍女。
少女から大人の女性への過渡期のガラスのように繊細で壊れそうな美麗さ。
↓<厭世的な小龍女。世間を知らないがために饅頭事件が起きてしまいます>
↓<少し大人になったイーフェイのライブ>
↓<日本でも「イーフェイ」名でデビューしていたんですね。
『真夜中のドア』のMV(『真夜中のドア』といえば数十年前に松原みきちゃんが歌っておりました。
このイーフェイの曲をそれだと思って視聴してがっかりした記憶があります。
中国古典的美貌をしてそれに特化されたTVシリーズでブレイクした彼女。
しかし、現代的な彼女もよろしいですね。ただ、印象は薄いのが残念)>
愛別離苦の壮絶な苦しみに悶え苦しみながらも立派な大人へと成長して行く楊過。
<郭襄の願いを叶える楊過、少しはにかんだところが女性の心を揺さぶるのだろう>
大武侠、英雄郭靖。
絶対的に頼りになる大策士、黄蓉。
少女にして大武侠の素質を顕す、郭襄。
<郭襄の魅力を満載したMV>